2018/4/4
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ショウガをとろう! |
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こんにちは。 稲沢接骨鍼灸院の院長の成田です。
冷ややっこ、そうめんなどの薬味として、大活躍だったショウガ。
独自の辛み成分や香り成分には、さまざまな効能があります。
生のショウガに多く含まれている辛味成分のジンゲロールには、 殺菌作用のほか、免疫細胞の活性化、胆汁の分泌促進、 吐き気や頭痛を抑えるなどの働きがあります。
ジンゲロールの効果を損なわずに摂取するには、 ショウガに熱を加えず、空気に触れる時間を できるだけ短くした方がよいです。
冷ややっこなどの薬味としておろしショウガを使うときは、 食べる直前におろすことで、より効果的に摂取できます。
また、ジンゲロールには血流を促進する作用がありますが、 体の表面や末端を温めても、 深部の体温は下がってしまうことが分かっています。
このジンゲロールは熱を加えたり乾燥させると、 ショウガオールという成分に変化します。
ショウガオールはジンゲロールとは違い、 血管を拡張して血流をよくするだけではなく、 体内の脂肪や糖質の燃焼を促す働きがあります。
また、体内の余分な水分を尿や汗として排出する作用もあります。
このため、体を深部から温めることができるので、 ショウガオールの方が冷え性の改善などに役立ちます。
ショウガオールを増やすためには、 80度くらいで蒸したり、ゆでたりするのが 最も効果があるとされています。
そして、ショウガの香り成分も、さまざまな働きをします。
例えば、シトラールやジンギベレンといった成分は、 魚や肉の臭みの成分と結合して、 臭いを抑える働きがあります。
また、シネオールという成分には 食欲増進の働きがあり、疲労回復、 健胃、解毒、消炎作用も期待できます。
保存は、乾燥を防ぐためにラップをして涼しい場所。 室温の高い時季は冷蔵庫の野菜室で保管します。 冷蔵庫では冷え過ぎて逆に傷みやすくなります。
ショウガはデコボコしていて包丁では皮がむきにくいですが、 水でショウガの表面をぬらしてから、スプーンでこそぐだけで 簡単に皮をむくことができます。
ショウガは薬用にされるくらい効果が強いので、 1日10グラム程度で十分とされています。
くれぐれも取りすぎには注意しましょう。
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