2018/12/12
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問題は口の中だけではなかった! |
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こんにちは。 稲沢接骨鍼灸院の成田です。 ブログへの訪問ありがとうございます。
近年、「 歯周病 」が 全身の病気を悪化させることが 分かってきました。
歯磨きが不十分だったりすると、 歯周病菌をはじめ、 色々な炎症性物質が増えてきます。
そして、これらの炎症性物質が 歯肉の毛細血管を通じて 全身に運ばれてしまうのです。
特に関連が認められているのが、 糖尿病 動脈硬化 誤嚥性肺炎 などです。
また、低体重児出産や早産、 メタボリックシンドロームや肥満に なりやすいことも知られています。
生活習慣病である糖尿病は、 血糖値が高い状態が続くことにより、 体を守る免疫機能が低下します。
加えて、全身の血管がもろくなり、 腎不全や網膜障害など、 重大な症状が現れる病気です。
近年、歯周病は 腎症 網膜症 神経症 の 3つの大合併症などに次いで、 6番目の糖尿病の合併症ともいわれています。
糖尿病の患者数は、 予備軍も合わせると 2000万人を超えているといわれています。
40歳以上の約8割がかかっていると されている歯周病と密接な関わりがあるのです。
歯周病に感染している口の中には、 無数の歯周病菌が存在します。
この歯周病菌と戦う 免疫細胞( マクロファージ )は、 血糖値をコントロールする ホルモン( インスリン )の 働きを阻害する 炎症性の物質( サトカイン )を 作り出します。
それによって、 血糖のコントロールがうまくいかず、 糖尿病を引き起こしたり、 悪化させたりするのです。
他方、糖尿病になると、 体の抵抗力が低下するので 歯周病に感染しやすくなるのです。
したがって、 糖尿病の人の歯周病の罹患率は、 健常者の2倍以上、高くなっています。
このようにして、 歯周病と糖尿病は、 お互いに悪影響を及ぼし合っているのです。
もちろん、糖尿病があっても、 しっかりと治療すれば、 歯周病の発症率を下がります。
また、歯周病治療を行うことで、 血糖値が改善されるという報告も なされるようになってきました。
人の体は、ロボットのように 部品を交換すれば
ずっと新品同様の状態に なるほど簡単な構造ではありません。
ある病気が、 さらに、ほかの病気の要因に なっていることは多々あります。
体全体で 病気を見るようにすると
意外に、簡単に、 養生できる方法があるかもしれません。
もし、糖尿病が心配の方は、 その治療だけでなく、 しっかりとした口腔ケアも心掛けてください。
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